2020.11.28 -ESSAY

円滑洒脱

ミステリーサークル、空飛ぶ円盤、通貨単位、満月。これらに共通しているのが「円」ということ。前々から、円というものに対しては様々な見方をしていた気がする。

小学生の頃、三角形と四角形の角度を調べる数学の授業で、初めて図形の角度を調べる概念を知った。ただ、そこの仲間には決して加わらない唯一の存在。それが円だった。

円も図形の仲間に値するが、確かに角度を調べようがない。その仲間外れ感が徐々におかしくなってきて、変な感じになっていった。「円は本当に不思議な存在だな。」と思ってしまった。

そもそも寸分の狂いもない円は、地球の自然界にほとんど存在しない。大抵謎に満ち溢れたモノや地球に存在しないモノ、人間が意図的に作ったモノでしかない。小さい時にたまたま見ていたオカルト番組でも、何かにつけて円形の謎を取り上げてくる。ミステリーサークル、空飛ぶ円盤。こんなにも如実に円を強調していることがあるだろうか。

もっと言うと、自然界に綺麗な図形はなかなか見かけないだろう。大自然の中に正確な図形が存在していた場合、そこはもう不自然に見えてしょうがない。それほど特定の場所にしか存在しないものである。

時にそんな円でも、考えようによってはセクシーに見えてくる場合がある。

先述の数学の授業に戻るが、円の面積までは良かったが円周率を求める時、突然訳の分からない記号「π」が登場してきた。急に記号を使ってもいいのかと、ズルさみたいなものを感じたが、特段気にせず過ごしいた。

それから年齢を重ねて、様々なことを知っていくうちに、改めて円周率のπを思い出した。何とも確信犯過ぎて笑ってしまった。それでしかないのである。

それ以外にも、いろいろ総合して曲線のやらしさが最高峰の円形がそう見えてくるのかもしれない。

そんな不思議な存在にも関わらず、円というのは日本の通貨単位として存在しているのである。

毎日、必ず一度は見ているであろう円。端的に、日本は円で出来ているのである。円でモノやサービスを購入して、円で税金を払って、そのためにまた円を稼ぐ。日本の生活は昔から円で成り立っている。円なくして日本はあらず。

日本ということで言えば、円という漢字をおかしいと思ってしまうのは僕だけだろうか。円なのにまるで円がない。三角形、四角形などは全て角があるし、丸もはねている部分に曲線が含まれている。ただ、円に関してはもはや角よりも角である。もっと丸々しい漢字にしてもよかったのではないかと思ってしまう。

こんなにも不思議な円という存在に、小さい頃からずっと囲まれて生活をしている。そして、今も囲まれており、恐らくこの先も囲まれるだろう。

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